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2019-05-31

切磋琢磨し、高め合う関係

私が仲間たちとともに立ち上げてきた軍師アカデミーでは、軍師を“大切な誰かの成長と課題解決を支えながら、自らも成長する”存在として定義しています。

人が何かに挑戦しようとしたとき(あるいはそれを迫られたとき)、今のままの自分では簡単に越えられない壁と直面するものです。その壁は自分を取り巻く環境の中に存在する場合もあれば、自分自身の中に存在する場合もあります。その両方が混在し、悪循環を起こしている場合もあります。

その局面において、軍師は当事者の状況に共感し、その方の価値や可能性を誰よりも信じつつ、本人がその壁を越えていくことを支えていくわけですね。その実現のために軍師自身が自らを過信することなく、高め続ける努力を怠らず、ともに成長しなければなりません。

そんな軍師の力を身につけ、研鑽を積み続けるために何が必要なのか?重要なのかを考え続けながら、軍師アカデミーや軍師会という軍師コミュニティ、その入り口となる軍師アカデミー講座を約10年間つくりこんできました。

その重要要素の1つが、講座そのもの、コミュニティそのものの基本構造に「切磋琢磨し、高め合う関係」を組み込むことでした。以下の図は、軍師アカデミー講座パンフレットP.4からの抜粋です。

私たちが提唱する「軍師」の定義(独自の意味づけ)の基本は、大切な誰か(及びその方を含む環境)の価値の最大化に貢献することにあります。同時に、その貢献を通して自分自身の価値も最大化されるわけです。

自分だけが幸せになるために力を使うわけでもなければ、自分を不幸にして誰かを幸せにするわけでもありません。もちろん、ある瞬間だけを切り取ればどちらかに重心を置くべき時期もあるはずですが、長期的には「ともに成長し、ともに幸せになること」を目指し得る立ち位置を軍師は大切にしているわけですね。

もちろん、この社会は厳しい競争社会としての側面を持っています。そして、健全なる競争は人を成長させ、社会を進歩させるのも事実です。ただし、物事には全て程よい塩梅というか、厳しさと優しさ、争いと協調、一見相反するものの折り合いをつけていくバランス感覚が不可欠であり、それが崩れると致命的な副作用が現れたりするものです。

そうならないためには、自分が幸せになることと、他人が幸せになることを重ね合わせられる自己を育てていくことが大切だと実感しています。

それが唯一のアプローチであるというつもりはありません。他のアプローチもあるでしょう。ただ、おそらく・・・ですが、人間や人間が集まる「社会」の現実を深く考え続けたとき、きっとそれが鍵を握っているのではないかという仮説に基づき、試行錯誤を続けてきました。

今年で10年の節目を迎え、全国に約300名の軍師仲間が在籍するようになった軍師アカデミー、軍師会では、実際に多種多様な人たちがそれぞれの人生を交流させ、切磋琢磨し、時には「お互いの軍師」という役割を担い合いながら価値ある歩みを進めています。

軍師の学びはビジネスや人生(キャリア)の現実に対して、真剣に自分事として深めていく場です。自分への厳しさが求められる場面もあります。だからこそ、その前提となる「切磋琢磨し、高め合う関係」に基づくコミュニティをつくりながら深めてきました。

軍師仲間たちの研鑽シーンの1コマ。シビアな経営や人生の問題を扱う議論は真剣そのもの。信頼できる仲間同士故に深くて温かい。

そして、その相互関係性がある中で学ぶからこそ、単なる知識・技術の引き出しづくりに終わらず(そういう「引き出し」は開かずの引き出しになるのが目に見えています・・・)、自分の人生にリアルにすり合わせされていくというのが、約10年での実感です。

今日も軍師仲間たちとの切磋琢磨の日常は続きます♪

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