2023年度スタート。これまでとこれからに意味づけするために。

2023年度がスタートしました。

コロナに端を発する社会の混乱が3年も続いたのは想定を超えるものでした。世界が大混乱しながらも冷静さを取り戻し、ベターを目指して正常化に舵を切る中、変化への挑戦を苦手とする日本社会の特性も長期化を促しているのかもしれません。そういう特性をもつ社会であることは過去の歴史を振り返れば明らかなことであり、わかっていたつもりですが、その「程度」という意味では想定をはるかに超えるレベルだったという実感をもっています。

この文章を書いている2023年4月5日、事務所から外を眺めると、その状況は変わっていないようにも見えます。しかし、局所的には明らかに潮目が変わり、社会が現実を受け止め、未来に向けて動き出していることも感じます。

この3年間においても人生の砂時計は進み続けました。私自身、50代は自分の気力・体力にある程度の鞭を入れながらでも仕事人として頑張ることができる貴重な「残された時間」だと考えていましたから、この3年間には悔しさを感じざるを得ません。その3年を賭して挑戦したかったことも仕切り直しです。

とはいえ、この3年間さえも「意味ある時間だった」「この3年があったからこその今がある」と思いたい。そう思えるようになるために、2023年度を大事に丁寧に価値あるものにするべく、4月をスタートさせました。

昨年度は2年間凍結させていた「軍師アカデミー講座」を再開させました。世の中が揺れ動く中での開講決定、受講者募集となり、寿命が縮まる気分を味わいながらの「再開」。幸いなことに、新たな学びの仲間とのご縁に恵まれ、「軍師アカデミー2022（第12期）」は2022年8月～2023年3月までの実質8か月弱として知的に楽しく、実践的に手ごたえある時間としてやり遂げることができました。

第13期となる「軍師アカデミー2023」も東京・大阪の2会場での開講を決定し、動き始めようとしています。

また、コロナ禍で開始した「食で未来を創るアカデミー」も、食を支える人を直接の貢献対象とし、軍師で培ってきた「経営×キャリア」の視点を加えた活動を進めていきます。

やはり、具体的に動き出すと、そこから新たな可能性や面白さが浮かび上がります。新年度、スタートいたします。